経営方針

トップメッセージ

~変化し続ける時代において、学術界の維持発展に貢献し続けるために~

JACは、1989年に「学協会著作権協議会」として発足して以降、社員団体である学協会が保有する著作権を守るとともに、著作物を利用する方々にとっても簡便に許諾が得られるような利用と許諾の循環システムを構築してきました。

一方で、この30年の間に情報通信技術が大きく発達したことにより、情報共有の手段において印刷物を用いず、ペーパーレス化、クラウド活用を推進する時代となりました。

電子データは“モノ”でないために、著作物の利用の意識が薄くなりがちで、非常に簡便に共有できるが故に、他の知的財産権と比較しても権利侵害のリスクが高いと言えます。

昨今は組織のコンプライアンスがより一層、重要視されていますが、著作権侵害は経済的損失のみならず情報拡散が極めて速い現代において組織の信頼の失墜を招きかねません。当協会は著作権のコンプライアンスに必要かつ簡便なサービスを提供し、著作権を保有する学協会ひいては学術界の持続可能な発展に貢献して参ります。

2022年6月
一般社団法人学術著作権協会
代表理事 松本 宏

ミッションステートメント

【VISION】

学術界の発展に欠かせない存在として、著作物の利用者と権利者の双方に利するという社会機能を提供していきます。

【MISSION】

  1. 学術著作権協会は、著作権を守ることにより学術界を支援するにあたり、著作物の流通性を保ちながら正しい権利行使が保障される仕組みづくりを行います。
  2. 構築した仕組みから学術界への持続的な利益還元に努めます。
  3. 学術文献の著作権の在り方について普及啓発を行い、著作権に関して学術界の先駆者となることを目指します。

【VALUE】

1. 「〈知〉の懸け橋」:〈知〉のコミュニケーションを促進します

私たちは、学術論文の著作権管理を通して、権利者のみなさまと利用者のみなさまの懸け橋となることにより、「知識の受け渡し」、すなわち、〈知〉のコミュニケーションを促進し、学術界の発展に寄与します。

2. 「グローバルな視点」:日本だけでなく世界基準での視点を持ちます

私たち学術著作権協会は、日本だけでなく、世界の国・地域と協定を結び、それらの国々の権利者のみなさまの著作権もお預かりしています。
よって、私たちは、日本だけでなく、世界各国の文化の発展を支えているという自負を持ち、日々世界基準を追求しながら、あらゆる人々と成長を分かち合える組織を目指します。

3. 「持続可能な発展」:持続可能な成長を目指します

文化の発展には権利を持つ側と利用する側の双方の発展が不可欠であり、どちらか一方だけが利するような考え方や方法は、持続可能な未来を築くことはできません。
“持続可能”とは“現状維持”ではなく、常に変化を捉え、最適な解を提案し、その仕組みづくりを行うことで成長し続けることであり、「知」の流通を支え、学術界の発展に寄与するため、事業計画から組織体制、そして個々の業務に至るまで取り組んでまいります。

4. 「法令順守の意識」:コンプライアンス意識を第一に行動します

私たちは、著作権法の目的である「公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もって文化の発展に寄与すること」を重んじ、権利者のみなさまからお預かりした著作権を管理しています。
著作権等管理事業を行う組織として、またその一員として、法令順守はもちろんのこと、規程やルールを適切に策定のうえそれらを守り、社会的責任を果たしてまいります。

5. 「信頼性の確保」:一つ一つの業務を確実に行い、信頼される存在となります

著作物には、コピーやインターネット・SNSへの掲載、二次創作など、さまざまな利用方法があります。利用希望の内容を見誤れば、権利侵害を生み、権利者のみなさまや利用者のみなさまの信頼を損なうことにつながってしまいます。
私たちは、権利者と利用者のみなさまに安心して著作権の管理を任せていただけるよう、業務を確実に遂行することを第一に取り組んでまいります。

【SPIRIT】

「Social Loyalty(社会的忠誠)」

私たちは、業務に対してはもちろんのこと、社内・社外含めて関わるすべての人、さらに法令など広く社会全体に対しても「誠実さ」を持って行動します。